死ぬまでにステーキを真ん中から食べたい

先週軽井沢へ行った時に泊めてもらったのは、
Sさんという知人の完成したばかりのお家でした。

もう、その空間にいる間ずーっとときめいてた。
「なんてすてき」の空気を全身で吸い込んで、細胞の一つ一つにまで。
 


 

お家の中には雑に選ばれたものが一つもなく、
あるのはSさんが「これが好き・美しい」と愛情を持って選んだものだけ。

壁紙や洗面台から、
ちょっとしたお菓子を乗せるお皿や無造作に置かれたドライフラワーまで。
 


 

そして一幅の絵画のような借景。
軽井沢は夏の避暑地というイメージだけど、冬の方が好きかもしれません。
雪が朝陽を反射してきらめく景色を
コーヒーの香りのする暖かなお部屋から眺めるのはとびきり幸せだし、
雪化粧をした浅間山の美しいこと!
凛とした、心が静まる美。
 


 

Sさんは美人でおしゃれで社交的な、高校生の息子さんを持つシングルマザー。
(息子のKくんは全寮制の学校に通っているので普段はSさんひとり。)
 

アーティストでもあるSさんのお家は
これから住居兼アトリエになります。
それだけじゃなくて小さなカフェやペンションとしての営業も始まるし、
ワークショップも開いていくそう。
 

軽井沢にお家を建てて、ワクワクすることを企画して実現させる…
Sさんは一見して自分の望むことを叶えることが自然にできてしまう方に思えます。
軽やかで生き生きしていて。
でもそんな風に自分のしたいことを自由にするようになったのは
実はごく最近なのだそう。
 


 

“昔の私を知っている人が今の私に会ったら「誰?」って思うくらい別人だと思う。
 

私、全然自由じゃなかったの。
すっと他人の望み通りに生きてきた。
保守的な母に育てられて一生懸命「いい娘」を演じていたし、
結婚してからは彼の望む「いい妻」「いい母親」として振舞ってた。
 

結婚していた旦那さんはものすごくお金持ちで暮らしは裕福だったよ。
欲しいものはなんでも買えていつもブランド品に囲まれていたけれど、
だけど全然満たされないの。
それはびっくりするくらいよ。
 

6年前に離婚をして、その後母がガンで6ヶ月で亡くなった。
人ってどこか「自分は死なない」って思ってるじゃない?
でも母の死を目の当たりにして、「あ、私も死ぬんだ」って初めて思ったの。
母もとにかく我慢・我慢の人で
自分を押さえ込んで他人の期待に応える人生で、
私もその影響を受けて育ってきた。
 

でもその母が死に向かっていく様子を見ていたら、
「私は残された人生どう生きる?」って本気で考えたよね。
「いつ死ぬかわからないんだから、自分のしたいことをやってこれからは生きよう!」ってその時決めたの。
 

そうして「死ぬまでにやりたいことリスト」を書いてみた。
300個くらいあったよ。
 

「軽井沢に家を建てる」っていうのはその中でも時間もお金もかかる一大プロジェクトだけど、
ごく些細な夢だと「ステーキを真ん中から食べてみたい」なんていうのもあって。

ステーキって真ん中が一番美味しいじゃない?
美味しいところから真っ先に食べてみたい!と思ったの。
「ステーキを真ん中から食べる」のが夢だなんて笑っちゃうわよね。
なんかあらためてそれを見たら自分が可哀想になっちゃって。
「こんなことさえ自由にできなかったんだ、私の人生…」って。
 

だからこれからの人生では私のしたいことを叶えてあげたいの。
その300個の中には実現が難しそうだなっていうのももちろんあるのよ。
でもねー、夢を口にしてると誰かが助けてくれたりして道が拓けるんだよね。
だから杏奈ちゃんもね、やりたいことは遠慮しないで口に出してね!”
 


 

“若いっていいね。それだけで素晴らしいよ。なんだってできるね。”
 

同じようなことを言う人はたくさんいるけれど
そして若いうちは「若いっていいね」と言われても
本人はピンとこないものだけれど

Sさんに言われるととても素直に
「そっかあ…これからの人生も楽しみ!」
と思ったのでした。
 

初冬の美しい軽井沢の
一人の女性の人生もこれからの希望もつまったお家で、
ときめきと生きるパワーをもらってしまいました。
あの風景と、お家の心地よさと、
Sさんのお話をあれから何度も思い出しています。
心の栄養(●˘◡˘●)
 
 

そしていまは、三重県の鳥羽に。
 


 

雪がちらつく軽井沢と打って変わって
こちらはまだ晩秋のような空気。
お部屋の外には海が広がっていて、
平和でちょっと楽園のような雰囲気のある土地です。

日本は本当に、美しさがきめ細かな国。

なんでもあるこの世界だから、
自分の中に取り入れるのは美しいものを選んで生きたい。♡

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